研究室紹介(主に学部生用)

金子研究室では、有機成分と無機成分がナノレベル〜分子レベル、さらに小さい元素レベルでハイブリッド化された新規材料の創製・物性評価・機能化を行っています(詳しくは「研究概要(学部生・高校生用)」および「研究内容」を参照ください)。さらに、これらの研究を通して、社会で通用する人材育成をめざし教育を行っています。

 研究で成果を出すためには、毎日の積み重ねが重要です。何か新しいものを作るためには、毎日コツコツと実験を行い、得られたデータ(ネガティブなデータがほとんどである・・・)を解析して、次の実験につなげていく。この繰り返しの中で、新しい発見や新規材料の創製を行うことができます。

 「新しいものを合成する」研究では、必ずしも実験した時間に比例して研究成果がでるとは限りません。ちょっとハードが仕事ですが、新たな発見は本当にワクワクするものです。有機-無機ナノハイブリッド材料の研究を通して、研究のおもしろさを味わいたい学生は、是非当研究室の配属を希望してください!

 

● 研究時間等:月〜金曜日、9:30〜18:00をコアタイムとしています。

(しかし、研究はどうしても予定通りに進まないものです。この時間はあくまでもコアタイムです。)

 

● 研究関連行事:「イベント・写真など」も参照ください。

  • 研究発表会:2回/年(プロジェクターを使って、学会等と同様な形式で発表する。)
  • 研究報告会:1〜2回/年(プロジェクターを使って発表する。オリジナルデータ持参で、ディスカッションを行う。)
  • 勉強会:1〜2回/年(各学生の研究テーマの背景について、化学的観点から調査し報告する。)
  • 雑誌会:2回/年(最近の学術論文(英文)を読み、理解してまとめた内容を発表する。)
  • 研究会:不定期(実験ノート、生データ持参で、詳細なディスカッションを行う。)

 

● その他の行事:詳しくは「イベント・写真など」をご覧ください。

        (息抜きも大事です!)

  • お花見(4月)
  • 研究室旅行(6〜7月、1泊2日)
  • 発表会後の打ち上げ(7月)
  • 3年生歓迎会(10月)
  • 忘年会(12月)
  • 新年会(1月)
  • 修論・卒論審査会の打ち上げ(2〜3月)
  • 修了生・卒業生送別会(3月)

● 教育方針

 当研究室では、段階的にしっかりと教育を行っていきます。学年によって修得すべき課題が異なりますが(右図参照)、当研究室に配属した4年生には以下の「4年生で修得すべきこと」に記載のことを教員と大学院生が丁寧に指導していきます。

 当研究室への配属を希望している学部生は、4年生になるまでに、これまでに学んだことをしっかり整理して、いつでもその知識や経験を引き出せるようにしておいてください。

 

4年生で修得すべきこと:教員&大学院生が丁寧に教えていきます。

  • 合成手法、実験操作を確実に覚えましょう。
  • 合成した化合物を様々な分析手法により解析して、どのような構造が形成されたかを判断できる能力を身につけましょう。
  • 実験データをまとめる能力を身につけましょう。

 

大学院修士課程で修得すべきこと

  • 実験を行っていると、まったく予想していなかった現象や結果が得られることがあります。ちょっとした変化がそこにはあるはずです。「大発見」の可能性を秘めていますが、これを「拾い上げる」か「見過ごす」かは、その学生のセンスにかかっています。なので、ちょっとした変化を見逃さないセンスを磨きましょう。
  • 研究をしていると、どうしても計画通りに進まないことがあります。これは、新しい反応や新規物質の開拓を行う研究では当たり前のことですが、ネガティブな現象やデータから、どのようにして次の実験につなげていくかが重要です。これまでの経験や知識をフル活用して、これらを解決できる能力を身につけましょう。
  • 研究目的を達成するための「研究計画」を立てられるようにしましょう。例えば、目的の化合物を得るための「合成デザイン」ができるように!
  • 学会で発表できる能力を身につけましょう(発表する段階になるまでの準備が大変です)。また、質疑に対してしっかり答えられるように、これまでに身につけた知識や経験を整理しましょう。

 

 以上のことを一度に全て修得することは難しいでしょう。なので、毎日の積み重ねが重要です。1日1日を大切に!

 また、これらのことはあくまでも最低限のことであり、学生の能力や成果によっては、例えば4年生でも学会発表を行ったり、修士課程学生が国際雑誌の論文作成を行うこともあります。

 上の図中にも記載の通り、研究とは「教員と学生からなるチーム(それぞれの役割がある)」で行うものであり、教員・学生のどちらも全力で取りかからないと研究は進みません。特に大学院生には、研究者としての自覚を持って研究に取り組んで欲しいと思います。

 

*以上の文章は、あくまでも金子個人の考えです。

● 研究室(実験室)の様子 (↓クリックすると拡大版になります。)

*実験中「保護メガネ」の使用は必須です!

Last updated on June 9, 2023